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  はじめに
  「受験のための読書」・・・・・というといかにも 功利主義的で、「高尚、崇高な読書を功利主義
  に貶めるのか!」
  といった文芸評論家や読書愛好家からの批判が聞こえてきそうです。 こわっ・・肩身が狭い・・

  もちろんボクも、みなさんにはじっくりと書物と向き合ってその作品の中身を味わってほしい。
  それが理想です。でも、時間が無いですね。高校生には。

  ボクが教えている高校生諸君もホントに呆れるほど読書してません。ぜんぜんです。年に1〜
  2冊読めばいい方じゃないですかね。

  そこで、「功利主義」とか「作品を辱める愚行」とかの批判にはあえて耳栓をして、この「受験の
  ための読書」
をみなさんに公開していこうと思います。

  だから・・・・・徹底的に「受験」にこだわります。最近の大学入試で出題されている、そしてこれ
  からされるであろう作家の本を紹介していきます。
  そして、これらの作品は可及的速やかに「読んでほしい」ということです。なにも「買え!」って言
  っているのではなく、学校の図書室で借りて・・・・・。

  時間がなければ、「はしがき」「あとがき」「目次」の3点セットでもOKです。
  またまた叱られそうですが、これだけでも、筆者の論点 およびそのおよその解答、 そしてそれら
  から垣間見える現代社会の抱える問題点を見ることができる筈です。

  もちろん、このコーナーでもそこの所を中心に紹介していきます。



  さあ、各論に入る前に総論部分ー最近の 大学入試の出題傾向を大雑把に書いておきます。
  @歴史や伝統からの視点で現代社会の病理現象をあぶり出し、その治 癒の方法を模索する文章
   年功序列や終身雇用制の崩壊、そして「勝ち組・負け組」で二分化しようとする温かさを失った現
   代社会において人はどう生きていけばよいのか、もう一度原点に立ち戻るために歴史・伝統から
   学ぼうという文章の出題が多い。

  A言語、表現、コミュニケーションに関する文章が目立つ
   若者をはじめとする日本語の乱れ、メール・チャット・セカンドライフなどによる簡易かつバーチ
   ャルなコミュニケーション手段によるリアルな生活場面での対人的コミュニケーションの欠如等
   の文章が多くなっている。

  B生き方を問う哲学的文章  
   混沌とした現代社会において、個人は社会とどのような距離を保ちながら生きていくべきなのかと
   いった哲学的文章も多くみられる。
   また、「派遣切り」など不況下においてそもそも「労働とは何か?」 を問う文章も出題されてい
   る。
   さらには、緻密なデータをもとに不安定化する現実をしっかり見据えた社会学的文章も多い。

  C科学者が書いた理系的視点からの文章
   環境問題、医学、脳の構造・機能、遺伝子など、たんなる自然科学的現象面に拘泥するのではなく、
   それが人間の生き方にどう影響してくるのか? そしてどう生きていくべきなのか? を説く文章
   が多出。

  D小説は減少傾向
   微減傾向。とはいえ夏目漱石、芥川龍之介、太宰治など大御所の出題がちらほらみられる。
   そして、ちょっと注意しておきたいのが、小川洋子、よしもとばなな、石田衣良、重松清などの今
   流行の作家の作品が出題されているということ。
   あとは、文学者による随想が出題されていることにも注意!        夏目漱石

   以上です。
   くどいですが、理想は「熟読・味読」ですよ。
   でも、時間が無い以上その弥縫策としてここに「受験のための読書」を公開したんです。

   受験をクリアして大学生になったら、必ず「熟読・味読」に戻ってくださいね。   読書




 読書案内

  1.山田昌弘(やまだ・まさひろ)
                         山田昌弘
1957年生まれ。東京大学大学院単位取得退学。現中央大学教授。
専攻は家族社会学・感情社会学・ジェンダー論。
30歳を過ぎても親元を離れずに、レジャーに明け暮れブランド物を買い漁るリ
ッチな独身男女を「パラサイト・シングル」と命名した社会学者。
また、最近では「婚活」という言葉も生み出したまさに「流行語大賞」の人。
緻密なデータをもとに家庭、職場の人間関係そして日本社会を分析していく。
大学入試では、「希望格差社会」「少子社会日本」から出題されている。
このコーナーでは、「希望格差社会」を紹介します。



 『希望格差社会ー「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』 (筑摩書房/2004年11月発行) 希望格差社会
「目次」
1.不安定化する社会の中で       6.家族の不安定化  
2.リスク化する日本社会         7.教育の不安定化
3.二極化する日本社会           8.希望の喪失
4.戦後安定社会の構造            9.いま何ができるのか、すべきなのか
5.職業の不安定化





 【本書の構図】
   構図

 【要旨】
 戦後安定していた経済・国際社会の枠組みが構造的に変化してきた。
 国際社会では、「ベルリンの壁の崩壊」「ソビエト連邦解体」「テロ」「アメリカ覇権主義の台頭」な
 どの状況変化。
 経済分野では、物作り主体のオールドエコノミーから情報やサービス、知識、文化などを売るこ
 とが主体となるニューエコノミーへの状況変化。

 社会が発展し経済的に豊かになれば人々の幸福度は増すと考えられていたが、ある段階を過ぎ
 るとかえって社会の不安定さが増すことがわかってきた。
 社会の不安定性・不確実性の増大によって、生活がリスクに満ちたものになり、成功者の蔭で弱
 者が社会からはじかれ、その結果、社会秩序が不安定化する。

 この「リスク化」「二極化」は職業・家族・教育の各分野でおこり、その中で予測不可能性ゆえに「運
 頼り」に走り、または、「努力しても報われない」といってやる気を喪失する者が増加する。これが
 「希望の喪失」「希望格差」である。社会の状況変化が人々の社会的意識に影響を及ぼしているの
 である。

 さいごに筆者は、「いまなすべきこと」を次のように提言している。
 このような状況下で、個人的に対処していくには限界がある。 かといって、従来の公共政策(富の
 再分配=生活保護・セイフティネットの構築など)では不十分である。
 なぜなら、これでは「リスク化」や「二極化」によってやる気を失った人たちに希望を持たせることが
 できないからである。
 現在生じている問題は、「経済的生活」の問題以上に「心理的」なものである。

 そこで、「個人的対処への公共的支援」すなわち「リスク化や二極化に耐えうる個人を、公共的支援
 によって作り出す」ことがもっとも重要である。
 そして、この対策は教育現場・企業・政府機関で統合的かつスピーディにおこなっていかなければな
 らない。

 【キーワード】
 ・リスク化=いままで安全、安心と思われていた日常生活が、リスクを伴ったものになる傾向のこと。
        倒産・解雇など終身雇用制の崩壊、年金財政の破綻など
 ・二極化 =戦後縮小方向に向かっていた様々な格差が、バブル崩壊後、生活のあらゆる領域で「勝
        ち組・負け 組」が生じていること。その格差は収入の多寡などの「量的格差」にとどまら
        ず、 社会的立場などの「質的格差」にも及ぶ。この「質的」な格差は、個人の通常の努力
        では乗り越えられないもの。

 【出題】
  2008年度和歌山大学(前期)で出題。
  「目次」 4.戦後安定社会の構造 から、「教育のパイプライン・システム」の機能不全についてで
  ある。設問は2題。ともに本文の内容を説明するもので、上記の【構図】【要旨】が把握できていれ
  ば簡単に解くことができる。



 【その他の著書】
 ・「パラサイト・シングルの時代」(筑摩書房/1999年10月)
  30歳を過ぎても親元を離れないでリッチな生活をしている若者の生態とその増殖原因をさぐり、
  これが未婚化・少子化・経済不況の遠因になっていることにも言及する。
                                                                                                               
 ・「少子社会日本 もうひとつの格差のゆくえ」(岩波書店/2007年4月)
  少子化が深刻化する要因をさぐる。若者の不安定な職業状況、格差拡大、パラサイト・シングル
  などを明快に分析。
  2008年度岩手大学(前期)で出題。                                      
                                                                                  
  
 ・「婚活時代」(ディスカヴァートウェンティワン/2008年3月)
  晩婚化と非婚化の実態とその要因を解明した本。
 山田さんの本は、図書室にもある筈です。
 社会学が、国民のアンケート調査などのデータをふんだんに利用して「仮説」→「実証」する学問
 であることがこれらの本でわかります。
 おそらく、これからも大学で出題されるであろうし、とくにデータ型小論文としての出題も多くなる
 と思います。いずれにせよ、これから世の中を背負って立つ高校生には何冊か読んで欲しい。
                                                                                       


2.鷲田清一(わしだ・きよかず)
   鷲田
1949年生まれ。京都大学卒。現大阪大学総長。
専攻は哲学・倫理学。現象学・身体論を専門とする。
研究室での哲学というよりも、教育・看護さらには風俗など様々な現場に足を
運んで、対話の中で哲学する「臨床哲学」を提唱する。 
ファッションの研究でも有名。
大学入試では、「悲鳴をあげる身体」「感覚の幽い風景」「ひとはなぜ服を着る
のか」「〈想像〉のレッスン」「時代のきしみ〈わたし〉と国家のあいだ」・・
このコーナーでは、「悲鳴をあげる身体」をとり上げます。




                  
悲鳴をあげる身体 『悲鳴をあげる身体』 (PHP研究所/1998年11月発行)
「目次」
第1章 パニック・ボディ     第6章 〈ゆるみ〉と〈すきま〉
第2章 からだの経験
第3章 からだの幸福
第4章 生の交換、死の交換
第5章 からだのコモンセンス

 




























  3.永井均(ながい・ひとし)

永井均1951年生まれ。慶應義塾大学大学院卒。現在日本大学教授。
専攻はは哲学・倫理学。自我論が専門。












マンガは哲学する 『マンガは哲学する』 (岩波書店/2009年4月発行)
「目次」
第1章 意味と無意味              第7章 われわれは何のために存在しているのか 
第2章 私とは誰か?
第3章 夢ー世界の真相
第4章 時間の謎
第5章 子どもvs.死ー終わることの意味
第6章 人生の意味について





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